









■ 彼女の親友が、雨に降られて、うちに来た。 莉子、二十五歳。恋人の、いちばん仲のいい友達。 何度か三人で飲んだことがある。それだけの相手だった。 「ごめん、終電なくて……。ひと晩だけ、いい?」 布団は二組、敷いた。床の三十センチだけ離して。 タオルを渡して、髪を乾かして、着替えがないと言うから、シャツを貸した。 ――雨は、その夜からやまなかった。 …










■ 彼女の親友が、雨に降られて、うちに来た。 莉子、二十五歳。恋人の、いちばん仲のいい友達。 何度か三人で飲んだことがある。それだけの相手だった。 「ごめん、終電なくて……。ひと晩だけ、いい?」 布団は二組、敷いた。床の三十センチだけ離して。 タオルを渡して、髪を乾かして、着替えがないと言うから、シャツを貸した。 ――雨は、その夜からやまなかった。 …
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